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言葉の意味読みもの・約15分 /

傾聴とはカウンセリングとの違い

傾聴という言葉は、聞き方の技術としても、姿勢としても使われます。カウンセリングとの違いは、何を目的にしているかにあります。

  • 否定や評価をせず、集中して聴く
  • 返す言葉を用意しないまま、最後まで
  • ロジャーズの三原則と、基本の五つ
  • 目的は、聞くことそのもの
枝にとまったふくろうが、片方だけ大きくなった耳を傾けて、話を聴いているイラスト

先に答えだけ

  • 傾聴は、耳を傾けて最後まで聞く「聞き方」のことです。資格の名前でも、治療の名前でもありません。もとになったのは心理学者カール・ロジャーズの「積極的傾聴」で、共感的理解・無条件の肯定的関心・自己一致の三つが聴き手の態度とされています。
  • 傾聴だけを引き受けるサービスは10分300〜400円。カウンセリングは1回45〜50分で5,000円台が中心で、別のものとして値段が分かれています。
  • 傾聴は診断も治療もしません。治すことを目的にしているなら、医療機関か、資格のある人のカウンセリングへ。

傾聴という言葉の意味

傾聴とは、相手の話を、否定や評価をせずに、集中して聴くことです(こころの耳)。

傾聴という言葉は、聞き方の技術としても、姿勢としても使われます。字のとおり、耳を傾けて聞くことです。ただ、ふだんの「聞く」とは、やっていることが少し違います。

ふだんの会話では、相手が話しているあいだ、こちらは返す言葉を考えています。次に何を言うかを準備しながら聞いている。それが普通です。傾聴では、その準備をやめます。返す言葉を用意しないまま、最後まで聞きます。

だから傾聴を受けている側は、自分の話に相手の意見や解釈を返されません。話したことを、そのまま受け止めてもらえます。ここが、傾聴とふだんの会話の違いです。

もともとは、相談の場面で使われてきた言い方です。いまは、勤め先の研修でも、地域の活動でも使われます。言葉が広がったぶん、指しているものの幅も広がりました。案内に「傾聴」と書いてあっても、どこまでやるのかは書き手によって違います。言葉だけで判断せず、何をして何をしないのかが書かれているかを見てください。

返す言葉を用意しないまま最後まで聞く。それが、ふだんの会話との差です。

傾聴の読み方と英語、言い換え、使い方

傾聴は「けいちょう」と読みます。

  • 英語「傾聴する」はlisten attentively toと訳されます(研究社 新和英中辞典)。このページで書いている「積極的傾聴」は、英語でactive listeningです(こころの耳)。
  • 言い換え辞書の説明は「耳を傾けて、熱心に聞くこと」で、「耳を傾ける」「熱心に聞く」と言い換えられます。「拝聴」「謹聴」も近い言葉ですが、こちらは目上の人の話を「つつしんで聞くこと」を言います(デジタル大辞泉)。
  • 使い方の例「傾聴に値する意見」「傾聴すべきお話」のように使います(デジタル大辞泉)。「傾聴に値する」は、聞くだけの値打ちがある、という意味です。

「聴く」「聞く」「訊く」の違い

「きく」には三つの漢字があり、傾聴には「聴」の字が使われています。厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、三つを次のように分けています。

  • 聴く

    相手が何を語り、何を表そうとしているのかを、注意深く、集中してきくこと。傾聴はこれを指します。

  • 聞く

    相手の話や、まわりから聞こえてくる音を、受け身できくこと。

  • 訊く

    相手が話したくないことを、問いただすようにきくこと。

ふだんの会話では、こちらが知りたいことを尋ねて、その答えを受け取ることがよくあります。傾聴では、こちらが知りたいことではなく、相手が話したいことを聴きます。なお、ふだんの文章ではこの意味でも「聞く」と書くことが多く、このページでも「聞く」を使っています。

もとになっているのは、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱した「積極的傾聴(アクティブ・リスニング)」です。こころの耳は、傾聴を「決して受身的で消極的な行為ではなく、相手に積極的にかかわろうとする能動的な行為」と説明しています。助言や口出しはせず、聴くことには集中します。

ロジャーズの三原則

ロジャーズの三原則とは、聴き手の三つの態度、「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」のことです。

ロジャーズは、自分が受け持った多くの相談の事例を分析し、うまくいった事例に共通していた聴き手の態度を三つにまとめました。これが「ロジャーズの三原則」と呼ばれるもので、傾聴の考え方の土台になっています。

  1. 共感的理解

    相手の立場に立って、話を理解しようとすることです。自分ならどう感じるかではなく、相手がどう感じているかを知ろうとします。

  2. 無条件の肯定的関心

    話の内容を、いい悪いや好き嫌いで評価せずに聴くことです。否定しないで、なぜそう考えるようになったのかという背景に関心を向けます。否定されないと分かると、話し手は安心して話せます。

  3. 自己一致

    聴き手が、相手にも自分にも正直でいることです。分かりにくいところは分かりにくいと伝え、聴き直して確かめます。分からないまま、分かったふりをしません。

三つとも、やり方ではなく聴き手の態度です。やり方ばかりに気を取られると、共感や温かさが伝わらず、逆効果になることがあります(こころの耳)。

傾聴のやり方(基本の五つ)

傾聴の基本は、落ち着いて聴ける場を用意し、相づちを返しながら最後まで聴いて、受け取った内容を確かめることです。

こころの耳の説明をもとに、聴くときにやることを五つにまとめました。もとは職場で上司が部下の話を聴く場面に向けた説明ですが、家族や友人の話にも使えます。やめることは、このページの最後の「身につけられるものなのか」に書いています。

  1. 話せる時間と場所を用意する

    まわりに聞こえない場所で、急がずに聴ける時間を取ります。すぐに聴けないときは、いつなら聴けるかを伝えます。聴く側に余裕がないと、傾聴は続きません。

  2. 表情・視線・姿勢・声に気をつける

    関心があるかどうかは、言葉よりも見た目や声の調子で伝わります。腕や足を組んでいないか、早口になっていないかを見直します。

  3. うなずきと相づちを返す

    否定も批判もはさまずに、うなずきと相づちで「聴いています」と伝えます。落ち着いたテンポで返すと、相手は次の言葉を出しやすくなります。

  4. 最後まで聴いてから、受け取った内容を確かめる

    途中で口をはさみません。話が一段落したら「……と受け取りましたが、合っていますか」と、自分の受け取り方を伝えて、合っているかを相手に確かめます。ずれていたら、もう一度聴き直します。

  5. 聴いた話をほかの人に話さない

    話の中身は、その人の大切な個人情報です。原則として、本人がいいと言わない限り、家族や同僚にも伝えません。命にかかわるような悩みを打ち明けられたときは、一人で抱えなくて構いません。本人の名前を出さずに、相談窓口へ支え方を相談することもできます(厚生労働省「ゲートキーパーになろう!」)。

四つめの「確かめる」は、このページの最後の「身につけられるものなのか」にある「『つまり』と言わない」とは別のことです。確かめるときは、合っているかどうかを相手が決めます。「つまり」は、こちらの結論で話を閉じてしまいます。

電話では、表情もうなずきも相手に見えず、伝わるのは声だけです。相づちは声に出して返し、話す速さは相手に合わせます。この二つは、会って聴くときより大切になります。

愚痴を聞くときに、これに加えて気をつけたいことは愚痴聞きとはにまとめました。

傾聴のテクニックとして挙げられるもの

傾聴のテクニックに、決まった三つがあるわけではありません。コラムによって挙げ方が違います。

人材育成や人事の会社のコラムでよく挙がるのは、次の三つです。

  • 繰り返し(バックトラッキング)

    相手が言ったキーワードを、そのまま返します。「おうむ返し」とも呼ばれます。

  • ペーシング

    話す速さや声の調子を、相手に合わせます。

  • ミラーリング

    動作や表情を、相手に合わせます。

この三つを「実践テクニック」として挙げているのは、リクルートマネジメントスクールのコラムです。One人事のコラムは、これにあいづち・言い換え・うなずきを加えた六つを挙げています(どちらも2026年9月に確認)。

厚生労働省のこころの耳の傾聴の説明には、こうした技法の名前は出てきません。書かれているのは、たとえば、うなずきやあいづちを返すことと、最後まで聴いて理解したことを伝え、確かめることです。言い換えや要約で返すときも、合っているかどうかは相手に決めてもらいます。

看護や介護での傾聴

看護や介護の仕事を学ぶ課程にも、傾聴が入っています。

介護では、「介護職員初任者研修」に「介護におけるコミュニケーション技術」という科目があります。内容の例には、傾聴と共感の応答が挙げられています。修了するときは、共感・受容・傾聴的態度などの基本のポイントを挙げられるかが見られます(厚生労働省)。

看護では、看護の大学で学ぶ内容をまとめた「看護学教育モデル・コア・カリキュラム」があります(文部科学省)。ここにも、コミュニケーションの方法として「積極的傾聴・共感的理解」が入っています。看護の例としては、胸の痛みが出ることへの不安がある人に「思いや考えを語れる場をつくり傾聴する」と書かれています。

日本看護科学学会の用語集は、傾聴を「相手に関心をもって、相手の話に注意深く耳を傾けること」と説明しています。看護職者が患者と援助的な関係をつくる最も有効な方法は、積極的傾聴の態度をとることだ、とも書いています。

カウンセリングとの違い

傾聴とカウンセリングは、並べて語られることが多い言葉です。重なる部分もありますが、目的が違います。

傾聴

聞くことそのものが目的です。話し終わったところで終わります。問題を解決することを目的にしていないので、状況が変わらなくても失敗ではありません。

カウンセリング

話を聞くことは手段のひとつで、その先に目的があります。資格を持った人が行う場合もあれば、そうでない場合もあります。

この違いの認識は、選ぶときに必要です。問題を解決したくて話す人が、聞くだけの窓口を選ぶと物足りなく感じます。逆に、ただ聞いてほしい人が、解決を目的にした窓口を選ぶと落ち着いて話せません。

どちらが上ということはありません。同じ人が、時期によって両方を使うこともあります。しんどい時期は話を聞いてもらい、落ち着いてからカウンセリングなどの窓口へ行く。その順番でも構いませんし、逆でも構いません。どちらか一つに決めなければならないものではありません。

聞くことを目的にする、ということ

聞くだけ、と書くと簡単そうに見えます。実際にやってみると、かなり難しいことが分かります。難しさの正体は、何もしないでいることの居心地の悪さです。

相手が黙ると、こちらは何か言って沈黙を埋めたくなります。つらそうな話が続くと、早く楽にしてあげたくなります。似た経験があると、それを言いたくなります。この三つを全部こらえて、最後まで相手に話してもらう。これが傾聴です。

話す側から見ると、何が変わるのか。ひとつは、話す順番を考えなくてよくなることです。まとめなくていい、結論を出さなくていいと分かると、思っていることをそのまま話しやすくなります。もうひとつは、自分の言葉を自分で聞けることです。人に向けて口に出すと、頭の中だけで考えていたときより、考えが整理されます。何に困っているのかが、話しているあいだに自分で分かることがあります。分からないまま終わることもあります。どちらでも構いません。

助言はいらないと先に伝える言い方は、話を聞いてほしいだけのときに書いてあります。先に伝えるかどうかで、同じ相手でも返事の仕方が変わります。

傾聴でできること、できないこと

上司が部下の話を聴く場面について、傾聴の働きとして次の三つが挙げられています(こころの耳)。一つめは、聴いてもらえた、大切にしてもらえたと感じることから生まれる信頼関係です。二つめは、話しているうちに気持ちが落ち着いていくことで、カタルシスと呼ばれます。三つめは、話しながら考えが整理され、自分で気づきが生まれることです。どれも、必ずそうなるわけではありません。

一方で、傾聴は医療の代わりにはなりません。お金、仕事、住まいなど、手続きや専門の知識が要る問題は、聴いてもらうだけでは解決しません。眠れない、食べられないといった状態が続くときは、医療機関や、悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にある公的な窓口の方が先です。

聴く側にも限りがあります。答えられない相談は、答えられないと正直に伝え、本人が望めば詳しい人を紹介します(こころの耳)。聴いた人が一人で抱え込まないことも大切です。

傾聴力とは

傾聴力(けいちょうりょく)とは、相手の話を丁寧に聴く力のことです。経済産業省の「社会人基礎力」では、「チームで働く力」の要素の一つに挙げられています。社会人基礎力は、職場や地域でさまざまな人と仕事をしていくための基礎の力として、2006年に提唱されたものです。

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)でも、仕事に使うスキルの一つとして説明されています。話の腰を折らずに注意深く聞き、要点をおさえ、必要なら適切な質問をする力です。

この説明に沿うと、傾聴力がある人は、話の腰を折らずに注意深く聞き、要点をおさえ、必要なら適切な質問をする人です。

身につけ方は、このページの最後の「身につけられるものなのか」に書いています。

傾聴の資格と、傾聴ボランティア

傾聴そのものは、資格の名前ではありません。「傾聴」と名のつく資格や認定には、一般社団法人やNPO法人などの民間の団体が、講座とあわせて出しているものがあります。自治体の講座では、修了証が出ることもあります。

話を聴く仕事に資格が要るかは愚痴聞きの仕事とはに、在宅でできる募集はスタッフ募集に書いています。

傾聴ボランティアは、研修を受けて、高齢者などの話を聴くボランティアです。家や施設を訪ねる形のほか、電話で受ける形もあります。たとえば東京都の町田市社会福祉協議会は、傾聴ボランティア養成講座を開いています。2026年9月に見た案内では、6月から7月の金曜日に全6回、受講費用4,400円の講座が「終了」となっていました。市内では傾聴ボランティアのグループが、高齢者施設や個人の家などで活動しています(2026年9月に確認)。

傾聴ボランティアを始めるのに、資格が求められるとは限りません。NPO法人P.L.Aは、資格は必要なく、気持ちに寄り添って話を聴ける人ならどなたでもできる、としています。高崎市社会福祉協議会では、福祉の専門職の資格を持つ人か、養成講座を受けた人が登録しています(2026年9月23日確認)。資格がなくても、講座を受けて登録する形です。

家族のために傾聴ボランティアを頼みたいときの窓口と、介護保険の訪問介護では話し相手だけを頼めないことは、高齢者の話し相手サービスに書いています。

話し終わったときに、相手の言葉がひとつも足されていない。それが傾聴のかたちです。

身につけられるものなのか

身につけられます。ただ、新しいことを覚えるのではなく、ふだんの会話でついやっていることをやめる練習です。

  1. 相手が黙っても、先に埋めない

    3秒待つ、と決めておくだけで変わります。まずは、沈黙を埋めたくなる自分に気づくことから始めます。

  2. 「つまり」と言わない

    まとめようとした時点で、こちらの結論で話を終わらせてしまいます。相手の言葉は、相手が言ったとおりに受け取ります。

  3. 自分の経験を出さない

    「私も同じで」は、相手の話を止めます。似ていると思ったときほど、言わずにこらえます。

  4. 助けようとしない

    いちばん難しいところです。何もしないでいることが、傾聴の重要な技術のひとつです。

家族や友人の話を聞くときにも使えます。うまくできなくても構いません。全部できる人は、そう多くありません。ひとつだけ選ぶなら、最初の「先に埋めない」から始めれば十分です。相手が黙っている時間を待てるようになると、残りの三つもしだいにしなくなります。

学ぶ場としては、職場の研修で行われる積極的傾聴の実習や、社会福祉協議会などが開く傾聴ボランティアの講座があります。講座に通わなくても、この節の四つをふだんの会話で続けることで練習できます。

職場で行う練習の進め方は、こころの耳の傾聴練習の進め方1と傾聴練習の進め方3が紹介しています。グループで役割を分け、約15分の傾聴練習とふり返りを行い、全体で約90〜120分です。練習の聴き手には決まりが三つあります。質問ばかり繰り返さない、別の話題に誘導しない、アドバイスや意見をしない、です。

お金をかけずに話を聞いてもらえる場所は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめました。急ぐことや、解決の答えが要ることは、そちらの方が正面から引き受けています。

聞くことを目的にした電話を、話し相手ネットは提供しています。中身は話し相手ネットのトップにそのまま並べてあります。引き受ける範囲は話し相手サービスとはにまとめました。傾聴を頼むときの仕組みと料金は傾聴サービスとはに分けて書いています。

命にかかわるときは、ここを読まずに

いますぐ命が危ないときは、この読みものを読むより先に、公的な窓口や救急につないでください。暴力を受けているときや、体の具合が悪いときも同じです。当サイトは、そういう場面を引き受ける窓口ではありません。

よくある質問

傾聴は資格ですか。
資格の名前ではありません。耳を傾けて最後まで聞く「聞き方」を指す言葉です。民間の傾聴に関する講座はありますが、国家資格ではありません。
カウンセリングとどう違いますか。
傾聴は聞くことそのものを引き受けます。カウンセリングは心理の訓練を受けた人が、気持ちの整理や見方の変化まで扱います。値段は10分300〜400円と1分100円台で分かれています。
傾聴で気持ちは楽になりますか。
楽になる人はいますが、治療ではないので効果を約束するものではありません。眠れない・食べられないが続くときは、医療機関の方が向いています。
身につけたいのですが、どうすればいいですか。
民間の講座や、社会福祉協議会の傾聴ボランティア養成講座があります。仕事として引き受けるなら、資格よりも「助言をしないでいられるか」が大切です。
傾聴の三原則とは何ですか。
心理学者カール・ロジャーズが挙げた、聴き手の三つの態度です。相手の立場で気持ちを理解しようとする「共感的理解」、いい悪いの評価をせずに聴く「無条件の肯定的関心」、相手にも自分にも正直でいる「自己一致」(分からないことは分からないと伝えて確かめる)の三つです。
「聞く」と「聴く」はどう違いますか。
「聞く」は、耳に入ってくる話や音を受け身できくことです。「聴く」は、相手が何を伝えようとしているのかに集中してきくことで、傾聴はこちらを指します。問いただすようにきく「訊く」もあります。
傾聴でやってはいけないことは何ですか。
話の途中で口をはさむこと、いい悪いを評価すること、自分の経験や助言を先に出すこと、聴いた話を本人の同意なくほかの人に話すことです。うなずきや相づちを形だけ返す機械的な聴き方も、逆効果になることがあります。
電話でも傾聴はできますか。
できます。表情やうなずきが見えないぶん、声に出す相づち、話す速さ、相手が黙ったときに急いで言葉を足さないことが大切になります。話し相手ネットも、電話で話を聴くことを目的にしています。
傾聴力とは何ですか。
相手の話を丁寧に聴く力のことで、「けいちょうりょく」と読みます。経済産業省の「社会人基礎力」では、「チームで働く力」の要素の一つに挙げられています。
傾聴の読み方と、英語での言い方を教えてください。
「けいちょう」と読みます。「傾聴する」は英語でlisten attentively toと訳され、積極的傾聴はactive listeningです。
傾聴とは、どういう意味ですか。
相手の話を、否定や評価をせずに、集中して聴くことです(こころの耳)。辞書では「耳を傾けて、熱心に聞くこと」と説明されています(デジタル大辞泉)。
傾聴のテクニックの三つとは、何ですか。
決まった三つがあるわけではなく、コラムによって挙げ方が違います。よく挙がるのは、相手の言葉を繰り返す、話す速さや調子を合わせる、動作や表情を合わせる、の三つです。こころの耳は、うなずきやあいづちを返し、理解したことを伝えて確かめることを挙げています。
傾聴力がある人には、どんな特徴がありますか。
話の腰を折らずに注意深く聞き、要点をおさえ、必要に応じて適切な質問をする人です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の傾聴力の説明をもとにしています。
傾聴ボランティアになるのに、資格は要りますか。
資格が求められるとは限りません。NPO法人P.L.Aは、資格は必要ないとしています。高崎市社会福祉協議会では、福祉の専門職の資格を持つ人か、養成講座を受けた人が登録しています。

このページで確かめた公的な資料

監修井上恵(話し相手ネット 運営責任者)

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