スタッフ募集在宅でできます
電話カウンセリングとは
電話カウンセリングという言葉は、資格を持った人が行うものにも、そうでないものにも使われています。まずそこを分けます。
- 同じ言葉で、中身は二つ
- 見分けるのは、案内に書いてあること
- 体に出ているときは、資格のある側へ
- 聞いてほしいだけなら、聞く側へ
先に答えだけ
- 電話カウンセリングは、心理の訓練を受けた人が電話で相談を受けるものです。話し相手・愚痴聞きとは別のものです。
- カウンセラーが受ける形は1回45〜50分で5,000円台が中心(1分に直すと100円台)。話を聞くことだけを引き受けるサービス(10分300〜400円 = 1分30〜40円)とは桁が変わります。
- カウンセリングは診断も治療もしません。病名や薬のことは医療機関へ。ただ聞いてほしいだけなら、値段の低い方で足ります。
電話カウンセリングという言葉の範囲
電話カウンセリングという言葉は、資格を持った人が行うものにも、そうでないものにも使われています。同じ言葉が使われているので、外から見ただけでは区別がつきません。まずそこを分けます。
「カウンセラー」「カウンセリング」という言葉は、国家資格を持つ人にも、民間の資格を持つ人にも使われています。資格を持たない人にも使われています。言葉が同じでも、受けられるものは違います。だから、言葉ではなく、案内に何が書いてあるかで見分けます。
これは、資格のない人がよくないという話ではありません。引き受けている範囲が違う、というだけの話です。範囲を知らずに選ぶと、期待していた対応を受けられないことがあります。だから、選ぶ前に確かめる場所を決めておきます。
言葉が広く使われているのには理由があります。探している人が、その言葉で探すからです。「話を聞いてもらえる電話」を探している人の多くが、まずこの言葉を打ち込みます。案内する側も、その言葉に合わせて書きます。こうして、中身の違うサービスが同じ言葉で案内されています。
資格のある人が受けるもの
医療機関の相談室や、公的な機関の窓口では、資格を持った相談員が対応していることが多くあります。資格には、国が定めたものと、団体が認定しているものがあります。名前だけでは見分けにくいので、案内のページに資格の名前が書いてあるかどうかを見ます。
- 資格の名前が書いてあるか
受ける人の資格名が案内に載っているかどうか。載っていれば、その資格が何を求めるものかを別に調べられます。
- どこが運営しているか
医療機関か、公的な機関か、民間の会社か、個人か。運営しているところが違えば、引き受けている範囲も違います。
- 何をしないと書いてあるか
できることより、しないことが書いてある案内の方が、使ってから「思っていたのと違う」となりにくくなります。
体や気持ちの不調がはっきりしているとき、生活が回らなくなっているときは、専門的な資格を有する窓口にかけます。医療にかかるかどうかを決める前の段階から相談できる窓口もあります。料金がかからない窓口は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧に並べています。
使い方の形も違います。資格を前提にしている窓口は、日時を決めて話すものが多く、1回の長さも決まっています。思い立ったときにすぐつながる、という形ではないことがほとんどです。急に誰かと話したくなったときには、使いにくい点です。
案内に書かれている資格の一つが、臨床心理士です。公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が試験をして認定する資格です。指定された大学院を修了することなどが、試験を受ける条件です。認定のあとも、5年ごとの更新が決められています。
国家資格の心理職もあります。国の登録簿に登録を受けた人が、その名前で仕事をする資格です(厚生労働省)。登録していない人がその名前を使うことは、法律で禁じられています。健康保険組合の電話カウンセリングの案内では、臨床心理士と並んで、産業カウンセラーの名前が書かれていることもあります。一般社団法人日本産業カウンセラー協会が試験をする資格です。
臨床心理士には、認定する協会が定めた倫理綱領があります。専門家として必要と判断した場合を除き、仕事で知った秘密を漏らさないことが決められています。相談に来た人と、私的な関係を持たないことも決められています(日本臨床心理士資格認定協会)。
電話カウンセリングの料金
有料の電話カウンセリングの料金は、4社のうち3社が1回45〜50分で5,000円台でした。2026年9月23日に公式ページで確かめた、税込みの金額です。どこも1回の時間が決まっていて、1回ごとに料金がかかります。
- cotreeビデオ・電話のカウンセリングは、45分5,500円からです。
- うららか相談室電話カウンセリングは1回50分で5,500円です。同じカウンセラーに3回分・5回分をまとめて申し込むと、1回あたり5,280円・4,950円になります。
- カウンセリングサービス電話カウンセリングは1回45分で5,280円からです。同じカウンセラーで4回受けるセットは14,300円です。
- ボイスマルシェ女性専用です。25分3,300円のお試しと、55分13,200円のコースがあります。
カウンセラーの資格の書き方は、4社で違います。うららか相談室は、すべてのカウンセラーが臨床心理士か国家資格を持つと書いています。cotreeは、登録カウンセラーの半数以上が臨床心理士などの資格を持つとしています。カウンセリングサービスは、自社の養成スクールで3年以上の教育と経験を積んだ人がプロのカウンセラーになる、としています。ボイスマルシェは、カウンセラーごとに資格や肩書を載せています。
資格のある人の電話でも、聞いてもらうだけの使い方はできます。うららか相談室は、相談内容の項目に「愚痴聞き・話し相手」を挙げています。
カウンセラーから電話をかけてくるところでは、通話料はかかりません(うららか相談室・ボイスマルシェ)。有料のカウンセリングは、基本的に何回か続けて受けることが前提とされています(cotreeのコラム)。
予約せずに今すぐ話せるところには、1分ごとの料金のものがあります。エキサイトお悩み相談室は、カウンセラーごとに1分の料金が違います。料金の案内には、1分121円で30分話すと3,630円(税込)という例があります。予約して話すときは20分からで、20分より早く切っても20分ぶんの料金がかかります(2026年9月23日確認)。
このページでは、どこがいいかの順位は付けていません。合うところは、資格の書き方、1回の時間、料金、受け付ける時間によって、人ごとに変わるためです。
無料で受けられる電話カウンセリング
無料の電話カウンセリングは、勤め先の健康保険組合、NPOの電話相談、有料サービスの初回無料で受けられます。有料のものとは中身が違い、1回の時間が短く、話す相手を選べないものがあります。無料の電話のほとんどは、「カウンセリング」ではなく「相談」として提供されています(cotreeのコラム)。
- 勤め先の健康保険組合加入している人に向けて、無料の電話カウンセリングを用意している健康保険組合があります。調べた二つの組合では、1回20分から30分ほどで、どちらも外部の会社に任せて運営していました。一つは匿名で受けられ、カウンセラーの指名はできません。対象を本人だけにしているところもあります。
- NPOの無料電話相談NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアが運営する「こころのほっとライン」です。予約なし・匿名で、2日に1回、1回20分まで話せます。相談は無料で、通話料は自分で払います。受け付ける日時は、団体のページに載っています。
- 有料サービスの初回無料カウンセリングサービスは、初回の電話カウンセリングを無料にしています。カウンセラー1人につき1回で、通話料は自分で払います。続けて受けるかどうかは、そのあとで決められます。
どれも、2026年9月23日に各団体のページで確認しました。健康保険組合のものは、その組合のウェブサイトの「保健事業」の欄に載っていることがあります。勤め先の窓口については、職場の相談窓口の探し方に書きました。無料の電話相談のかけ先は、電話相談とはに分けてあります。
勤め先の会社が外部の機関と契約して、従業員向けの電話カウンセリングを置いていることもあります。医療法人社団平成医会の例では、臨床心理士が受け、会社名だけ伝えれば匿名で使え、相談の内容は会社に開示されません。使えるのは、契約した会社の従業員だけです。従業員が払う費用は、勤め先に確かめます(2026年9月23日確認)。
24時間かけられる無料の電話もあります。よりそいホットラインは、24時間対応のフリーダイヤルです(厚生労働省「まもろうよ こころ」)。番号はよりそいホットラインとはに書いています。
電話で受けるいい点と、弱い点
電話で受けるいい点は、家から受けられて、顔を合わせずに話せることです。弱い点は、表情やしぐさが伝わらないことです。心の扉メンタルカウンセリング横浜・うららか相談室・カウンセリングしらいしの説明をもとにまとめました。
いい点
移動の時間も交通費もかかりません。会うと緊張して言葉が出ない人でも、話しやすいことがあります。夜に受けられるところもあります。
弱い点
声だけで受け取るので、伝わる量は会って話すより少なくなります。途切れずに話せる電話の環境も要ります。
会って受ける方が合うと感じたら、同じところで対面の面談も受けられる場合があります。電話と組み合わせる形です(カウンセリングサービス)。
電話カウンセリングの申し込みの流れ
予約して受ける有料の電話カウンセリングは、四つの手順で進みます。カウンセラーを選ぶ、会員登録、予約と支払い、予約した時間に話す、の順です。うららか相談室・ボイスマルシェ・カウンセリングサービスの案内をもとにまとめました。
- カウンセラーを選ぶ名前と資格、受けている相談の内容を見て選びます。
- 会員登録をするうららか相談室とボイスマルシェでは、無料の会員登録をします。カウンセリングサービスでは、お客さま登録をしてから予約センターに電話します。
- 予約して、料金を払ううららか相談室では、予約のときに払います。ボイスマルシェでは、料金分のポイントを先に買います。カウンセリングサービスでは、入金が確かめられてから予約できます。予約は要りますが、その日のうちの時間を選べるところもあります(うららか相談室・ボイスマルシェ)。
- 予約した時間に話すうららか相談室とボイスマルシェでは、予約した時間にカウンセラーから電話がかかってきます。うららか相談室は非通知でかけることがあるので、非通知の電話を受けない設定は先に外しておきます。カウンセリングサービスでは、予約した時間に自分からかけます(通話料は自分で払います)。
予約して受けるときの決まりもあります。カウンセリングサービスは、運転中に受けないこと、予約の時刻より前にかけないことを求めています。予約の時刻から15分を過ぎてかけると、カウンセラーが出ないことがあります。その場合も、受けた扱いになります(2026年9月23日確認)。
予約せずに、1分ごとの料金で今すぐ電話で相談できるところもあります(エキサイトお悩み相談室)。
受け付ける時間は、カウンセリングサービスが9時〜23時を中心に、ボイスマルシェが8時〜21時です。うららか相談室には、夜間や深夜に受けるカウンセラーもいます(2026年9月23日確認)。深夜も開いている無料の窓口は、夜中の話し相手にまとめました。
話す場所は、静かで、人に聞かれないところを選びます。話したいことを紙に短く書いておくと、話しながら見返せます。
資格を前提にしないもの
もう一方には、資格を前提にしていない電話があります。話し相手、愚痴聞き、傾聴サービスといった名前で提供されているものが、ここに入ります。「電話カウンセリング」という言い方で案内されていることもあります。呼び名の違いは傾聴サービスとはに書きました。
こちらが引き受けているのは、聞くことです。用件がない話、まとまっていない話、同じことの繰り返しを、時間の限り聞きます。判断はしません。何かを見立てることもしません。かわりに、急がずに、長く聞きます。
ずれが起きるのは、ここに判断を求めたときです。どうすればいいか決めてほしい、いまの状態が普通なのか教えてほしい。そう思ってかけても、求めている答えは返ってきません。相手の力量の問題ではなく、引き受けている範囲が違うためです。先に範囲を知っておけば、「思っていたのと違う」ということは起きません。
すぐつながるかどうかも、こちら側を選ぶ理由になります。手段による違いは話し相手アプリの種類と選び方に並べました。
資格を前提にしない話し相手・愚痴聞きの料金は、話し相手・愚痴聞きの料金と相場にまとめました。このサイトの話し相手は、10分400円を基本としています。
電話で話を聞く側として働きたい人に向けて、仕事の中身を愚痴聞きの仕事とはというページに書きました。
どちらを選ぶかの目安
どちらが上ということはありません。困っている中身で決まります。迷ったときは、この二つのどちらに近いかを見てください。
資格のある窓口へ
眠れない日が続いている。食べられない。仕事や家のことが回らない。体に出ている。こうしたときは、聞くだけの窓口ではなく、資格のある側にかけます。
聞くだけの窓口へ
困りごとがあるわけではない。ただ声を出したい。誰にも言えない話をいちど外に出したい。急いでいない。こうしたときは、聞くことを目的にした窓口が向いています。
「聞くだけの窓口へ」が自分に近いと思ったときの続きは、愚痴聞きサービスの選び方にあります。向く場面と向かない場面を、もう一段細かく分けたものです。
精神的にしんどいとき、誰に相談するかの分け方はメンタルの不調の相談相手にまとめています。
名前が同じでも、引き受けている範囲は同じではありません。
それから、順番を間違えないことです。急ぐ話と、急がない話が同時にあるときは、急ぐ方を先に扱える窓口へかけます。急がない話は、あとからいくらでも持っていけます。
案内のページで見るところは、三つで足ります。誰が受けるのか。何をして、何をしないのか。いつつながるのか。この三つが書かれていない案内は、比べる材料がないので、印象で選ぶことになります。書かれている案内の中から比べる方が安全です。
話し相手ネットが提供しているのは、資格を前提にしない側です。話し相手・愚痴聞きの窓口として、聞くことだけをします。何を引き受けて何を引き受けないかは話し相手サービスとはに書きました。
命にかかわるときは、ここを読まずに
いますぐ命が危ないときは、この読みものを読むより先に、公的な窓口や救急につないでください。暴力を受けているときや、体の具合が悪いときも同じです。当サイトは、そういう場面を引き受ける窓口ではありません。
よくある質問
- カウンセリングと話し相手はどう違いますか。
- カウンセリングは心理の訓練を受けた人が受け、気持ちの整理や見方の変化までを扱います。話し相手・愚痴聞きは、聴くところまでを引き受けます。値段も1分100円台と1分30〜40円で桁が違います。
- 病名をつけてもらえますか。
- つけません。診断と治療は医療機関(精神科・心療内科)の仕事です。カウンセリングは診断をしません。
- 保険はききますか。
- 民間の電話カウンセリングは保険の対象外です。医療機関で医師の指示のもとに行われるものだけが保険の対象になります。
- 資格がない人のサービスは信用できませんか。
- 目的が違うだけです。聞いてほしいだけなら資格は要りません。治すことを目的にしているなら、資格のある人か医療機関を選んでください。
- 電話カウンセリングの料金はいくらですか。
- 2026年9月23日に公式ページで確かめた4社のうち3社は、1回45〜50分で5,000円台からでした(税込)。cotreeは45分5,500円から、うららか相談室は50分5,500円です。
- 無料で受けられる電話カウンセリングはありますか。
- あります。勤め先の健康保険組合が、加入している人に向けて無料で用意していることがあります。調べた二つの組合では、1回20〜30分ほどでした。NPOの無料電話相談や、有料サービスの初回無料、国や自治体の無料の電話窓口もあります。
- 電話カウンセリングは名前を出さずに受けられますか。
- 匿名で受けられるところがあります。NPOの「こころのほっとライン」や、健康保険組合の電話カウンセリングの一部は、匿名で相談できると案内しています。有料のものは、会員登録が要ることがあります。
- 電話カウンセリングは予約が要りますか。
- 予約して受けるところが中心で、うららか相談室・ボイスマルシェ・カウンセリングサービスは日時を予約する仕組みです。1分ごとの料金で、今すぐ電話で相談できるところもあります(エキサイトお悩み相談室)。無料の電話相談には、予約なしでかけられるものもあります。
- おすすめの電話カウンセリングはどこですか。
- このページでは順位を付けていません。資格の書き方、1回の時間、料金、受け付ける時間を見て、自分に合うところを選びます。
- カウンセリングでしてはいけないことは、何ですか。
- 受ける側は、運転中に受けることや、予約の時刻より前にかけることを避けます。そう求める相談室があります。臨床心理士の場合は、秘密を守ること、相談に来た人と私的な関係を持たないことが、倫理綱領で決められています。
- 24時間かけられる電話カウンセリングはありますか。
- 無料の電話では、よりそいホットラインが24時間対応です(厚生労働省「まもろうよ こころ」)。有料のものは、相談室ごとに受け付ける時間が違います。夜間や深夜に受けるカウンセラーがいる相談室もあります(うららか相談室)。
このページで確かめた公的な資料
- 日本臨床心理士資格認定協会『受験資格』(2026年9月23日に確認)
- 日本臨床心理士資格認定協会『臨床心理士倫理綱領』(PDF)(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 心理職の国家資格の案内ページ(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省『まもろうよ こころ』電話相談窓口(2026年9月23日に確認)
- 日本臨床心理士資格認定協会『臨床心理士資格認定事業』(2026年9月26日に確認)
NEXT