話し相手の電話サービス
決まった番号にかけて、出た人と話して、切る。電話で話し相手を頼むというのは、それだけの形です。会う約束も、場所の移動も要りません。
電話で頼むというのは、どういう形か
電話で話し相手を頼むというのは、決まった番号にかけて、出た人と話して、切る。それだけの形です。会う約束も、場所への移動も、前もってのやり取りもありません。
頼んでいるのは、聞いてもらう時間そのものです。相手は答えを出す役ではなく、聞く役として座っています。用件を用意していく必要はありませんし、途中で黙っても、同じ話に戻っても構いません。
愚痴を聞いてもらう頼み方も、同じ形の中に入っています。呼び方が違うだけで、やっていることは変わりません。言葉が指しているものは愚痴聞きとはに分けて書きました。
頼み方には二通りあります。予約を入れてから話す形と、開いている時間ならそのままかけられる形です。予約の形は、その日その時間に確実に話せます。かける形は、思い立ったときに使えます。夜に急に話したくなる人は後者を、あらかじめ気持ちの整理をしてから話したい人は前者を選ぶと、うまくいきやすいところです。
電話でできること、できないこと
できること
順番がばらばらでも聞く。同じ話を何度でも聞く。黙っている時間を急かさない。結論が出ないまま切ってよい。名前を名乗らなくてよい。10 分だけで終えてよい。
できないこと
答えを決めること。誰かに代わって伝えること。専門の判断をすること。急ぐ用件を引き受けること。命にかかわることを引き受けること。
できないことのほうが先に書いてある窓口を選ぶと、あとで食い違いません。案内のページを開いたら、してくれることより、しないことが書いてあるかを見てください。書いていない窓口は、その線をまだ決めていない可能性があります。
引き受ける範囲が狭いことは、手抜きではありません。答えを出す役を兼ねていないから、途中で口を挟まずにいられます。両方をやろうとする窓口ほど、頼んでいない助言が話の途中で始まります。
かけてから切るまでに、何が起きるか
はじめの一回でいちばん不安なのは、話す中身よりも段取りだと思います。だいたいこの順で進みます。
- 番号にかける予約が要るところと、要らないところがあります。要らないところは、思い立ったときにそのままかけられます。
- 呼び名を伝える本名でなくて構わない窓口が多くあります。何も名乗らずに始められるところもあります。
- 話す話しはじめが出てこないときは、天気の話からで構いません。黙っている時間も通話時間のうちです。
- 切る途中で切ってよい形かどうかは、先に見ておきます。こちらが切ったあとに折り返しが来ないかも、同じところで分かります。
開いている時間は、事業者ごとに違う
あまり書かれていないのが、いつ開いているかです。案内を実際に開いて確かめると、書き方に二つの層があることが分かりました。
窓口全体としては「365 日 24 時間」と書かれていても、電話を受けるのは一人ひとりのスタッフです。そのスタッフごとの受付時間が、別のところに書いてあります。実際に見たものでは、早い人は 6 時から、遅い人は翌 3 時までとなっていました。事務局の対応時間はさらに別で、8 時 30 分から 20 時までと書かれています。
つまり、窓口の受付時間と、自分が話したい時間に出る人がいるかどうかは、別の話です。深夜にかけたいなら、その時間に受けている人がいるかを見てから選びます。夜の時間帯にどこが開いているかは夜中の話し相手にまとめました。
予約を入れる形の窓口は、この点で見え方が違います。空いている枠が先に表に出ているので、いつ話せるかがはっきりします。そのかわり、思い立ったその夜には使えません。
「24 時間」は窓口の話であって、その時間に出る人がいるという意味とは限りません。
電話ならではの、先に確かめること
- 自分の番号が相手に出るか窓口の番号を経由する形なら、かけた側の番号は相手に表示されません。個人の携帯に直接かける形だと、そのまま伝わります。
- 折り返しが来ないかこちらからかけたときだけ話す形か、向こうからもかかってくる形か。家族に知られたくない人にとっては、ここが大きな差になります。
- 家にある電話機からかけられるかアプリだけの窓口は、スマートフォンと通信の契約が要ります。固定電話や公衆電話からかけられるかどうかは、書いてあることが多いところです。
- 通話料が別にかかるか0570 で始まる番号は通話料がかかります。かけ放題の対象から外れることもあります。話を聞いてもらう料金とは別のお金です。
金額そのものの見方は話し相手の料金と相場に、お金をかけない窓口は無料で話を聞いてもらえる窓口の一覧に置きました。無料の窓口を先に見ておいて損はありません。
ここで準備しているのは、まさにこの形の電話です。話し相手・愚痴聞きの窓口は、スタッフが自分の電話で受ける形にします。上の一つめにあたるので、先に書いておきます。かけた側の番号はスタッフに表示され、スタッフの番号もかけた側に表示されます。そのかわり、名前を名乗らなくてもかまいませんし、話した中身をご家族へ伝えることもしません。何を引き受けて何を引き受けないかは話し相手サービスとはに書きました。受け付けはまだ始めていません。
この読みものは、答えを出すためのものではありません
ここに書いてあるのは、選ぶときの見どころだけです。どれが正しいかを決めるものではありませんし、医療や法律の助言でもありません。
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