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選び方読みもの・約6分

高齢者の話し相手にAI は使えるか

離れて暮らす親のところに、何か置きたい。そう考えて調べはじめると、製品の名前がたくさん出てきます。機械にできることと、できないことを、両方とも書きます。

いま買えるものは、大きく三つ

調べはじめると、製品の名前がずらりと並びます。名前で覚えようとすると、数が多すぎて決まりません。役目でまとめ直すと、形は三つです。

  • 会話することを目的にしたロボットRomi のように、話し相手になることそのものを役目にしたものです。声を聞き分けたり、覚えたことを次の会話に使ったりする機能を持つものもあります。本体を買う形と、月ぎめで借りる形の両方を用意している製品もあります。
  • しゃべる人形・ぬいぐるみタカラトミーアーツの「ヒーリングパートナー」のように、抱ける大きさで、決まった言葉や歌を返すものです。会話の幅は広くありませんが、置いてすぐ使えます。多くは電池だけで動き、通信の契約も要りません。
  • 連絡と会話をかねるものBOCCO emo のように、離れて暮らす家族がアプリから送った言葉を読み上げてくれるものです。機械が返してくれるだけでなく、家族の言葉が届く道が一本増えます。

スマートフォンやスピーカーに入っている音声のやりとりも、四つめとして数えられます。すでに家にあるものなら、買う前に試せます。合うかどうかを確かめる順番としては、ここが最初でも構いません。

機械のほうが向いていること

先に、機械が得意なところを書きます。人がやっている窓口をつくっている側から見ても、ここは正直に認めるところです。

いつでも居ます。夜中でも早朝でも、待たされません。何度でも同じ話を聞きます。三度目でも「前も聞いた」とは言いません。飽きませんし、疲れません。そして、こちらが気を遣わなくて済みます。相手が機械だと分かっているぶん、遠慮も要りません。

話す量に上限がないことも大きいところです。人に頼むと、相手の時間を使わせているという気持ちが先に立って、途中で話をやめてしまう人がいます。機械にはそれが起きません。毎日の相手として置いておくには、向いた形です。

機械と人は、得意なところが重なっていません。どちらかを選ぶ話にしなくて構いません。

機械にはできないこと

できないことも、同じだけ書きます。買ったあとで気づくと、そのまま箱に戻ることになるからです。

  • 黙っている時間の重みが読めません言葉が途切れたとき、それが言いよどみなのか、言いたくないことなのかを、機械は分けません。人はそこで待ちます。待たれたかどうかは、話す側にはっきり伝わります。
  • 手を貸せません体の具合が悪いとき、困りごとが起きたときに、誰かを呼ぶことはできません。そこは、機械ではなく人と制度の役目です。
  • 機械そのものの世話が要ります充電、通信、置き場所。月ぎめの支払いが続くものもあります。使う本人がその手間を負えるかどうかは、買う前に見ておくところです。

もうひとつ、機械の側の調査が正直に出している数字があります。AI を使う人のうち「依存しているかもしれないと感じたことがある」と答えた人は、半年で 27.5% から 37.1% に増えました。よく話せる相手ほど、そこだけになりやすいということです。置く側が見ておく点として、書き添えておきます。

AI に話し相手を求める人は、半年で 18.1% から 24.7% へ

アウェアファイ こころの総合研究所が 2026 年 5 月に公表した調査があります。対話型の生成 AI を使ったことがある国内の 858 人が対象です。「AI に何を求めているか」を聞いた項目で、「話し相手になって欲しい」は 18.1% から 24.7% に増えました。2025 年 8 月の調査と 2026 年 2 月の調査を比べた、半年ぶんの変化です。

同じ調査で、「相談にのって欲しい」は 33.0% から 42.8% へ、「心の支えになって欲しい」は 11.6% から 18.5% へ増えています。「気軽に相談できる相手」を聞いた項目では AI が最多で、二番目が親友でした。

機械に話し相手を頼む人が増えたのは、話し相手が要る人が増えたということです。取り合いの話ではありません。

この数字を、人がやっている窓口の側は困った話として読みません。話し相手を求めていることを、口に出せる人が増えている。そう読むほうが実態に近いはずです。同じ調査を出した側も、AI への相談が広がったことで人への相談が減っている状況にはない、と書いています。

どちらかではなく、両方置く

選ぶときは、置き換えるものとして考えないほうがうまくいきます。毎日の相手は機械、月に何度かの相手は人。時間の長さで分けるやり方が、いちばん無理がありません。

機械を選ぶときに見るのは四つです。音量が上げられるか。操作が一つの動作で済むか(背中を叩く、名前を呼ぶ、など)。通信の契約が要るか。そして、合わなかったときにやめられるか。買い切りより先に、月ぎめで借りられる製品から試すと、最後の一つで詰まりません。

人のほうを選ぶときの見どころは話し相手が欲しいときの選び方に、機械と電話の比べ方は話し相手アプリと電話、どちらがいいかに書いてあります。お金をかけずに話せる場所を先に見ておきたい方は無料で話を聞いてもらえる窓口の一覧を開いてください。

お金をかけずに話せる場所が先にあります

有料のサービスを使う前に、無料で相談できる窓口を見ておくことをおすすめします。当サイトでも、その一覧を別のページに置いています

この情報は 2026 年 9 月時点のものです。製品の仕様・価格・貸し出しの有無は変わります。最新は各社の公式サイトでご確認ください。当サイトは製品を売っておらず、特定の一台を勧めてもいません。ここで並べたのは形の違いだけで、全部を使い比べたうえで書いたものではありません。調査の数字は、アウェアファイ こころの総合研究所が 2026 年 5 月に公表した調査から引いています。対象は AI を使ったことがある人に限られており、世の中全体の割合ではありません。

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