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傾聴サービスとは電話で頼めるか
「傾聴サービス」で検索すると、電話で話を聴く窓口、予約制のサービス、無料のボランティアによる電話が同じ検索結果に並びます。それぞれの違いと、どれが自分の用件に合うのかを、料金と利用方法から整理しました。
- 傾聴サービスとは、何を頼めるものか
- 電話で頼める傾聴サービスと、予約制のサービス
- 無料の傾聴電話との違い
- 傾聴サービスの料金の見方
先に答えだけ
- 傾聴サービスは、話を聴くことそのものを引き受けるサービスです。電話の話し相手・愚痴聞きのサービスが、聴く側の言葉を使って傾聴サービスと名乗ることがあります。
- 電話で頼むサービスは10分300〜400円が中心で、登録不要で、名乗らずにかけられます。予約制のサービスには、1回50分3,300円の例があります。社会福祉協議会などが設けている傾聴電話には、無料のものがあります(2026年9月に各団体のページで確認)。
- 話し相手ネットは電話の傾聴サービスで、基本料金は10分400円です。助言や問題の解決は行わず、話を聴くところまでを引き受けます。
傾聴サービスとは、何を頼めるものか
傾聴サービスとは、話を聴くことそのものを引き受けるサービスです。助言や問題の解決ではなく、「聴く」ことを仕事にしています。傾聴という言葉の意味は傾聴とはで解説しています。
「傾聴サービス」で検索すると、性質のまったく違う三つのサービスが同じ検索結果に並びます。電話で話を聴く窓口、予約制のサービス、地域のボランティアによる電話です。同じ「傾聴サービス」でも、利用方法、料金、待ち時間が違います。まずは、この三つを区別して考えてください。
- 電話で話を聴く窓口決まった番号に電話をかけ、対応したスタッフと話します。登録は不要で、名乗らずにかけられるところが中心です。料金は10分単位で決まります。
- 予約制のサービス日時を予約し、対面、オンライン、電話のいずれかで、50分などの決まった時間で話します。担当者が肩書を持っていることがあり、料金は1回ごとに決まっています。
- 無料の傾聴電話・傾聴ボランティア社会福祉協議会などが運営し、研修を受けたボランティアが対応する電話です。相談は無料で、受付の曜日と時間が決まっています。
どれが優れているということはありません。今夜すぐに話を聴いてほしいのか、来週まとまった時間をとって話したいのか、費用をかけたくないのかなど、頼む人の事情によって選ぶサービスが変わります。
話し相手・愚痴聞きとの関係
電話で話を聴くサービスに限れば、傾聴サービスと話し相手サービスは同じものです。「傾聴」は聴く側が使う言葉で、「話し相手」「愚痴聞き」は頼む側が使う言葉です。実際に、話し相手サービスを名乗る電話の事業者が、自社の料金を「傾聴料金」、スタッフを「傾聴スタッフ」と呼んでいる例があります。
そのため、傾聴サービスを探している人が「話し相手」「愚痴聞き」でも検索すると、選べるサービスが大きく増えます。反対に、話し相手サービスの案内に「傾聴」と書いてあっても、特別なことをしているわけではありません。
ただし、呼び方の違いにはひとつだけ意味があります。「傾聴」を名乗るサービスは、助言をしない、意見を言わない、最後まで聴くという姿勢を前面に出しています。「愚痴聞き」を名乗るサービスは、愚痴を言っていい場所であることを前面に出しています。どちらも、引き受けるのは話を聴くところまでです。何を頼めるかは、サービス名ではなく、案内の「できること・できないこと」の欄で確認してください。
「愚痴聞き」という言葉の意味は愚痴聞きとはで解説しています。
愚痴を聞いてくれるサービスの種類と選び方は、愚痴聞きサービスの選び方にまとめています。
傾聴サービスとカウンセリングの違い
傾聴サービスは話を聴くところまでを引き受け、カウンセリングでは、話を聴いた後に悩みの整理や提案をすることがあります。傾聴サービスを、カウンセリングのひとつの種類として提供している相談室もあります。ストレスラボ広尾の案内では、両者の違いを聴き手の立場で説明しています。傾聴サービスでは、聴き手は意見を言わず、聞くことに徹します。話の主導権は常に話す側にあります。カウンセリングでは、悩みの背景を整理し、聴き手から分析や方針の提案をすることがあります。
同じ案内では、「現状を変えたい」「問題を解決したい」ときはカウンセリングが合うとしています。資格がある人とない人の見分け方は、電話カウンセリングとはにまとめています。
資格を持つカウンセラーが、傾聴を中心に行うカウンセリングもあります。うららか相談室は、すべてのカウンセラーが臨床心理士か国家資格を持っているとしています。料金は、ビデオ通話・電話で1回50分5,500円(税込)です(2026年9月23日確認)。
電話で頼める傾聴サービスと、予約制のサービス
傾聴サービスは電話でも頼めます。電話の傾聴サービスは、受付時間内に番号へ電話をかけてスタッフと話し、通話を終えた時点で料金が決まる仕組みが中心です。会う約束も、移動も、事前の登録も必要ありません。電話をかけてから切るまでの流れは話し相手の電話サービスで説明しています。
予約制のサービスは、事前に日時を決めて利用する仕組みです。たとえば、NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアの「お話しパートナー」は、1回50分3,300円です。対面・Zoom・電話から選べ、申し込みフォームで予約します。開始できる時刻は、月曜から金曜が10時から20時の間、日曜が10時から18時の間と案内されています。担当するのは、カウンセラーの有資格者か、同法人の認定講座を修了した人です。同法人はこのサービスを「傾聴カウンセリング」と呼んでいます(2026年9月に同法人のページで確認)。予約制のサービスには、日時を事前に決めること、まとまった時間を取れること、決まった曜日と時間帯の中で利用することの三つの特徴があります。
- 今夜、すぐに話したい電話のサービスが向いています。予約制では、先に申し込みと日時の確定が必要です。
- 短い時間で何度も話したい10分単位で利用できる電話のサービスが向いています。1回50分の枠は、短い用件には長すぎます。
- まとまった時間をとって、じっくり話したい予約制が向いています。電話のサービスは、その時間に待機しているスタッフにつながる仕組みが中心です。
電話のサービスの中には、ココナラのように出品者を選んで購入する仕組みもあります。料金は1分単位で、金額は出品者ごとに異なります。出品者の説明を読んで自分で選ぶ手間はかかりますが、話す相手を事前に決められます。
傾聴サービスの利用方法と、支払いまでの流れ
調べた電話のサービス3社は、いずれも後払いの場合、利用後3営業日以内に支払う決まりでした。電話をかけるところからの手順は愚痴聞きサービスの選び方で解説しています。話し相手ネットの支払い方法は、料金と支払い方法のページにまとめています。
予約制のサービスでは、申し込みが先で、支払いは後になる例があります。東京メンタルヘルス・スクエアの「お話しパートナー」は、次の流れです(2026年9月に同法人のページで確認)。
- 利用規約を読んで申し込む相談した時点で、規約に同意したものとみなされます。電話で話す場合、かける番号は予約が確定したときに案内されます。
- 予約した日時に話す電話の通話料は、かける側の負担です。Zoomを利用する場合、通話料はかかりません。
- 翌月に請求書が届く利用した月の翌月上旬に、請求書が郵送されます。コンビニ・郵便局・銀行で、発行から14日以内に支払います。後払いの手数料として300円がかかります。
請求書では、団体名とサービス名を略して記載しています。同居の家族に何の料金か分かりにくくするためです。最初に面談があり、その結果によっては継続して利用できない場合があります。
出品者を選ぶサービスでは、ココナラの仕組みを通して電話がつながり、利用者の電話番号は相手に通知されません。ココナラには、電話相談とは別に、メッセージやチャットで相談するカテゴリーもあります(ココナラの案内より)。文字で相談するサービスの違いは悩み相談の掲示板の選び方と注意点で解説しています。
傾聴サービスで頼めない相談
傾聴サービスの中には、引き受けない相談を案内に明記しているところがあります。
電話のサービスのうち1社は、病気の話は聴いても、その対処法や助言には答えないと定めています。借金の返し方のように、専門分野の答えを求める利用も、傾聴以外の目的として断っています。予約制のサービスの一つは、犯罪に関わる内容は扱わないとしています。傾聴サービスは、医療の代わりにはなりません。
予約制のサービスの中には、自分を傷つけることについての相談は扱わないと明記しているところがあります。つらさが強いときは、悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧に載っている窓口に相談してください。
話した内容の秘密は守られるか
話した内容の秘密を守ると案内に明記しているサービスはあります。ただし、条件が付くことがあります。
- 聴き手がメモを取ることがある次に話すときのためです。メモが不要な場合は、話すときに伝えてください。
- 守秘義務の例外が定められていることがある料金を支払わないなど悪質と判断した場合は守秘義務の対象外とする、という規定の例があります。
- 相談内容の扱いはプライバシーポリシーで決まる予約制の団体の例では、相談内容をその団体のプライバシーポリシーに沿って取り扱います。
無料の傾聴電話との違い
無料の傾聴電話もあります。たとえば長野市社会福祉協議会は、「いつも傾聴電話」という窓口を設けています。案内によると、相談は無料で、通話料はかける人の負担、電話を受けるのは専門の研修を受けたボランティアです。受付は月曜と土曜が14時から18時、水曜が14時から21時です。お住まいの地域の社会福祉協議会にも、同じような窓口があるかもしれません。
有料の傾聴サービスとの違いは、話を聴く内容ではなく、受付時間と待ち時間です。無料の傾聴電話は受付が週に数日の数時間に限られ、電話を受ける人数にも限りがあります。有料の電話サービスは夜中まで受け付けているところが多く、対応できるスタッフがいれば待たずにつながります。有料の電話で支払う料金は、「聴いてもらうこと」そのものより、「いますぐ・待たずに・夜でも話せること」への対価だと考えると、料金の意味が分かりやすくなります。
無料で話せる窓口は、当サイトの悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめています。命にかかわることや、解決策が必要なことは、そちらの窓口に相談してください。無料の窓口を先に確認し、合わなければ有料のサービスを利用する、という順番で構いません。
無料で受けられるカウンセリング(勤務先の健康保険組合によるものや、初回無料のもの)については、電話カウンセリングとはで解説しています。
傾聴サービスの料金の見方
傾聴サービスの料金は、サービスの種類によって単位が違うため、金額だけを並べても比べられません。電話のサービスは10分300〜400円が中心で、延長は5分150〜200円です。予約制のサービスは、1回50分3,300円のように1回ごとに料金が決まります。出品者を選ぶサービスは1分100円からです。無料の傾聴電話は相談料が0円で、通話料だけがかかります。
比べるときは、すべて1分あたりの料金に直してください。10分400円は1分40円、たとえば50分3,300円なら1分66円です。金額の桁は同じですが、電話のサービスは10分で終えることができ、予約制は50分使うことが前提です。1回に支払う金額で比べると、電話は数百円、予約制は数千円という違いになります。
- 料金の単位を確認する10分ごと、1回ごと、1分ごとのどれで料金が決まるかを確認します。延長の単位と金額も併せて確認します。
- 通話料を確認する通話料無料の番号か、通話料が利用者の負担になるかを確認します。
- 支払い方法を確認する後払いか前払いかを確認します。先に支払うことが不安なら後払い、使いすぎが不安なら前払いを選びます。
最初の1回を無料で試せるかどうかは、サービスごとに異なります。30分の無料お試しを設けているサービスもあれば、初回無料は行わないと決めている電話のサービスもあります。予約制の団体が、期間を限定して無料体験の参加者を募集することもあります(いずれも2026年9月に確認)。
電話のサービスごとの料金と支払い方法の一覧は、話し相手・愚痴聞きの料金と相場にまとめています。
高齢の親のために頼むとき
高齢の親のために、傾聴サービスを頼むこともできます。離れて暮らす親の話し相手として、傾聴サービスを頼みたいと考える人もいます。本人が自分で電話をかけるサービスのほかに、家族が頼める方法が三つあります。決まった曜日に電話をかけてもらうサービス、自宅に来て話を聴いてもらうサービス、社会福祉協議会を通した傾聴ボランティアです。
介護保険の訪問介護では、「話し相手だけ」を頼むことはできません。介護の中で会話をすることはありますが、東京都豊島区は、介護保険で利用できない例として「話し相手・茶飲み相手」を挙げています。三つのサービスの料金と介護保険での扱いは、高齢者の話し相手サービスで解説しています。
傾聴ボランティアを自宅に派遣する団体は、社会福祉協議会のほかにもあります。たとえば公益財団法人 船橋市福祉サービス公社は、無料で派遣を行っています。対象は市内に住む60歳以上の方で、施設に入所している方も含みます。1回はおおむね1時間で、平日の9時から17時までです(2026年9月に同公社のページで確認)。
船橋市の場合は、地域包括支援センターか担当のケアマネジャーを通して申し込みます。地域包括支援センターは、高齢者の総合相談などのために市町村が設置している機関です(厚生労働省)。親が住む地域に同じような仕組みがあるかどうかは、地域包括支援センターで確認できます。
「傾聴」は聴く側が使う言葉です。頼む側の言葉では、「話し相手」や「愚痴聞き」にあたります。
話し相手ネットの傾聴サービス
話し相手ネットは、電話の傾聴サービスです。用件がなくても、名前を名乗らなくてもかけられます。料金は10分400円を基本にしています。占いなどのオプションは、希望した場合のみ別料金で利用できます。
引き受けるのは、話を聴くところまでです。助言、説得、問題の解決は行いません。医療や法律に関わること、命にかかわることは引き受けず、公的な窓口をご案内します。窓口の電話番号は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめています。サービスの範囲は話し相手サービスとはに、料金は料金と支払い方法のページにまとめています。
傾聴の仕事を探している方向けのページは、頼む側のページとは別に用意しています。募集の条件はスタッフ募集をご覧ください。
聴き手に求められる傾聴力や、傾聴ボランティアの講座と資格については傾聴とはで解説しています。ココナラに聴き手として出品することについてはココナラの愚痴聞きで稼げるのかにまとめました。
この読みものは、答えを出すためのものではありません
ここに書いてあるのは、選ぶときの見どころだけです。どれが正しいかを決めるものではありませんし、医療や法律の助言でもありません。
よくある質問
- 傾聴サービスと話し相手サービスは、同じものですか。
- 電話のサービスに限れば同じものです。「傾聴」は聴く側が使う言葉、「話し相手」「愚痴聞き」は頼む側が使う言葉です。両方の言葉で検索すると、選べるサービスが増えます。
- 電話で頼むとき、予約は必要ですか。
- 予約が不要なところが中心です。番号に電話をかけ、対応したスタッフと話します。予約が必要なのは、日時と担当者を事前に決めるサービスだけです。かけても相手が出なかったときに折り返してもらえるかどうかは、サービスごとに異なります。
- 資格を持った人が対応しますか。
- サービスによって異なります。電話の話し相手のサービスは、資格を前提にしていないところが中心です。予約制のサービスには、カウンセラーの有資格者や認定講座の修了者が担当すると明記している団体があります。資格の有無よりも、案内の「できること・できないこと」の欄を確認してください。
- 途中で電話を切っても、10分の料金がかかりますか。
- 最初の10分をひとつの単位にしているサービスが中心で、短い時間で切っても最初の10分の料金がかかるところが多いです。延長は5分ごとが中心です。頼む前に、料金ページの「最初の何分」と「延長」の2か所を確認してください。
- 高齢の親のために、頼めますか。
- 頼めます。決まった曜日に電話をかけてもらうサービス、自宅に来てもらうサービス、社会福祉協議会を通した傾聴ボランティアの三つがあります。介護保険の訪問介護では、話し相手だけを頼むことはできません。
- 話し相手ネットは、傾聴サービスですか。
- 電話の傾聴サービスです。用件がなくても、名乗らなくてもかけられ、料金は10分400円が基本です。助言や問題の解決は行いません。医療や法律に関わることや命にかかわることは引き受けず、公的な窓口をご案内します。
- 無料で聴いてもらえる傾聴電話はありますか。
- あります。社会福祉協議会などが運営し、研修を受けたボランティアが対応する傾聴電話です。たとえば長野市社会福祉協議会の「いつも傾聴電話」は、相談が無料です。通話料はかける側の負担で、受付は月曜・水曜・土曜の決まった時間です。
- 傾聴サービスとカウンセリングは、どう違いますか。
- 傾聴サービスでは、聴き手は意見を言わず、聞くことに徹します。カウンセリングは、悩みの背景を整理し、分析や方針の提案をすることがあります。話し相手ネットは、聞くことだけを引き受けます。
- 傾聴サービスの料金は、いくらくらいですか。
- 電話のサービスは10分300〜400円が中心です。延長を5分ごとに計算するサービスと、10分ごとに計算するサービスがあります。予約制のサービスには、1回50分3,300円(対面・Zoom・電話から選べる)の例があります。無料の傾聴電話では、かける人が通話料だけを負担する例があります(2026年9月に確認)。
- ココナラで傾聴サービスを頼めますか。
- 頼めます。出品者を選んで申し込む仕組みで、相談料は1分100円からです。電話回線で通話すると、通話料が1分20円加わります(2026年9月に確認)。ココナラの仕組みを通してつながるため、利用者の電話番号は相手に通知されません。
- 愚痴を聞いてくれるサービスはありますか。
- あります。電話の話し相手・愚痴聞きのサービスは10分300〜400円が中心で、傾聴サービスと名乗ることもあります。ほかに、ココナラのように聞き手を選ぶサービス、予約制のカウンセリング、無料の傾聴電話があります。
- 女性のスタッフに聴いてもらえますか。
- 女性スタッフが対応すると案内している電話のサービスがあります。たとえばハナシタラ.COMは、女性スタッフが話を聴くと案内しています(2026年9月23日確認)。男性に話したいときは、事前に案内で確認してください。
このページで確かめた公的な資料
- 長野市社会福祉協議会『いつも傾聴電話』(2026年9月23日に確認)
- 船橋市福祉サービス公社『高齢者のお話し相手をします(シニアピア・傾聴ボランティア派遣)』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省『地域包括ケアシステム』(2026年9月23日に確認)
- 豊島区『【ご注意ください】介護保険で利用できる訪問介護サービス、利用できない訪問介護サービス』(2026年9月23日に確認)
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