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メンタルの不調があるとき相談相手をどう選ぶか
このページは、メンタルの不調そのものを扱うものではありません。最初の相談先は医療機関と公的な窓口です。そのうえで、どこにも話せない話を聞いてもらえる相談相手の探し方を解説します。
- 最初の相談先は医療機関と公的な窓口
- 話し相手は医療の代わりではない
- 迷うときは保健所に無料で相談できる
- 相談内容に合わせて相談先を分ける
先に答えだけ
- 相談先は四つに分かれます。医療機関、公的な窓口、心理の資格を持つ人、話を聴くだけの窓口です。
- よりそいホットライン0120-279-338は相談料がかかりません(0570で始まる窓口は通話料がかかります)。話を聴くだけの有料サービスは、1分30円から40円の事業者が中心です。
- 眠れない・食べられない・動けないといった状態が続くときは、まず医療機関を受診してください。話を聴くだけの窓口は、医療の代わりにはなりません。病院に行くか迷うときは、保健所や精神保健福祉センターに無料で相談できます。
命にかかわるときは、ここを読まずに
いますぐ命が危ないときは、この読みものを読むより先に、公的な窓口や救急につないでください。暴力を受けているときや、体の具合が悪いときも同じです。当サイトは、そういう場面を引き受ける窓口ではありません。
まず知っておきたい医療機関と公的な窓口
このページは、心の不調そのものを扱うものではありません。体調や気持ちのことで困っているときの最初の相談先は、医療機関と公的な窓口です。当サイトは、そのどちらでもありません。
- 医療機関眠れない日が続く、食べられない、体が動かないといった状態が続いているときは、まず医療機関を受診してください。当サイトは医療行為を行いません。
- よりそいホットライン0120-279-3380120のフリーダイヤルで、相談料もかかりません。厚生労働省「まもろうよ こころ」には「24時間対応」と記載されています。相談内容は問いません。
- こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556電話をかけた地域の公的な窓口につながります。0570で始まる番号はナビダイヤルで、通話料がかかります。受付時間は地域ごとに異なります。
窓口の一覧と、それぞれの窓口が対応している相談の範囲は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめています。お金や仕事、住まいの問題が関係しているときも、公的な窓口の方が解決への近道です。制度の案内や、次の相談先への紹介まで対応しているためです。
話し相手は、医療の代わりではありません
はっきりお伝えします。電話で話を聴くサービスは、医療でも心理の専門的な支援でもありません。当サイトが提供しているものも同じです。助言や問題の解決は行わず、話を聴くことだけを行います。
そのため、何が起きているのかを判断する、回復までの見通しを示す、薬や通院について決めるといった期待には応えられません。これらはすべて、医療機関の役割です。話を聴くだけの窓口に相談しても、解決にはつながりません。
医療機関と、話を聴くだけの窓口では役割が違います。一つの場所で両方を済ませようとしない方がいいと考えています。
病院に行くか迷うときは、保健所と精神保健福祉センター
病院を受診するほどの状態か分からないときは、地域の保健所・保健センターか、精神保健福祉センターに相談できます。精神保健福祉センターは、都道府県と政令指定都市(人口の多い大きな市)にある公的な窓口です(精神保健福祉法・厚生労働省)。医療が必要かどうかも相談でき、近くの医療機関を紹介してもらうこともできます(厚生労働省の若者向けサイト「こころもメンテしよう」)。
相談は無料で、秘密も守られます。保健所と精神保健福祉センターには、電話でも来所でも相談できます(「こころもメンテしよう」)。窓口ごとの相談内容は自治体の相談窓口の種類と探し方にまとめています。発達障害についての相談は、都道府県と政令指定都市の発達障害者支援センターが受け付けています。
働く人の心の悩みについては、厚生労働省の「こころの耳」でも電話・SNS・メールで相談を受け付けています。電話番号と受付時間は職場の相談窓口の探し方に、職場で誰に相談するかは仕事の悩みの相談相手はどこにいるかにまとめています。
職場の上司に相談してもいいか
職場の上司も、心の不調の相談先の一つです。厚生労働省の指針は、上司は日ごろから、働く人からの自発的な相談に対応するよう努める必要がある、としています。
同じ指針は、心の健康に関する情報を理由にした解雇や退職勧奨、不当な動機による配置転換などの不利益な扱いを禁じています。医師や保健師などには法令で守秘義務がありますが、上司はその対象に含まれません。そのため指針は、健康情報の取り扱いを社内で決めておくよう会社に求めています。
同じ指針は、働く人が社内での相談を望まない場合には、社外の専門機関や専門家を活用することも効果的だとしています。出典は、厚生労働省「労働者の心の健康の保持増進のための指針」です。
精神科と心療内科の違い
こころの病気を専門に診るのは、精神科と精神神経科です。心療内科が主に診るのは、ストレスなど心理的な要因で体に不調が出る「心身症」です(「こころもメンテしよう」)。
精神科・精神神経科
名称は違いますが、診療内容は同じです。診療科名にどちらか、または両方が書かれていれば、こころの病気を専門とする医療機関です。
心療内科
心身症の例には、胃潰瘍や気管支ぜんそくがあります。「心療内科」と掲げていても、こころの病気を診ている医療機関がある一方で、一部の病気しか診ない医療機関もあります。
診療科の名前で判断できないときは、どのような病気を診ているかを電話で問い合わせてもかまいません。かかりつけの医師がいれば、その医師から紹介してもらう方法もあります。
同じ精神科でも、外来だけのクリニック、ほかの科もある総合病院、入院の設備がある精神科病院があります。生活支援の調整を行う精神保健福祉士や、話を聞くカウンセラーがいるかどうかも、医療機関ごとに違います。
精神科は予約制の医療機関が多いので、事前に電話で確認してください。何に困っているか、何がつらいかを、前もって整理しておくとよいとされています。気持ちのことだけでなく、体の調子や、眠れているか、食べられているかも大切な情報です(「こころもメンテしよう」)。
カウンセリングを受けるときに知っておくこと
カウンセリングは、答えや助言をもらう場ではありません。気持ちや考え方の整理を、こころの専門家の立場から支えるものです(「こころもメンテしよう」)。
医療機関で医師が行う場合などを除き、健康保険が適用されないことが多いです(cotreeの解説)。料金の例は電話カウンセリングとはで4社を比較しています。話を聴くだけの窓口とカウンセリングの違いは傾聴とはで解説しています。
オンラインで受けられるカウンセリングもあり、ビデオ通話や電話で相談します(cotree・うららか相談室など)。
それでも、メンタルの不調で「話し相手」を探す人がいるのはなぜか
医療機関に通院している方が、別に話し相手を探すことはよくあります。理由として、次の三つが考えられます。
- 診察の時間が足りない通院の間隔は数週間あくことが多く、1回の診察時間も限られています。次の通院までの二十日間に起きたことを、診察ですべて話すことはできません。その間に話す相手がいないのです。
- 話す内容が違う通院では、体の調子や日々の様子を伝えることが中心になります。「今日、職場でこんなことを言われて腹が立った」という話は、診察で話す内容ではありません。こうした話ができる相手がいないのです。
- 家族に言えない家族に心配をかけたくないという理由で、話さない方が多くいます。すでに迷惑をかけていると感じていると、これ以上負担を増やしたくないと考えるからです。身近な人ほど話しにくくなります。
つまり、探しているのは治すための場所ではなく、どこにも話せない話を聞いてもらえる場所です。それは医療の役割ではありません。医療がそれを行わないのは手抜きではなく、役割が違うからです。
身近な人に話すときは、すべてを話さなくてもよい
家族や友人に話すときは、悩みをすべて話さなくてもかまいません。話したいところだけを話してもよいのです。すぐに話せないときは、天気の話をするだけでも気持ちに変化が起きます(「こころもメンテしよう」)。「助言はいらない、聞いてほしいだけ」と先に伝える方法は、話を聞いてほしいだけのときで紹介しています。
声に出して話すのがつらいときは、文字で相談する方法もあります。電話で相談しにくい人のためのLINEやチャットの窓口は、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載されています。掲示板・チャット・メールの違いは悩み相談の掲示板の選び方と注意点で解説しています。AIに悩みを打ち明ける場合については、AIへの悩み相談にまとめています。
悩みを打ち明ける前に、相手について確認しておきたいことは相談相手がいないときに書いています。
相談を受ける側が疲れてしまうとき
検索されている言葉の中には、相談を受ける側が入力したものもあります。「悩み相談 される 辛い」「悩み相談 疲れた」「悩み相談 疲れる」などです。家族や友人の話を聞き続けて限界に近づいた人が、検索しています。
この点は、あまり語られていません。相談する側の話は語られても、聞き続けている側が消耗することは、ほとんど書かれていません。
- 何も解決しないことに疲れる同じ話を何度も聞くことになります。聞き手は解決したくなりますが、解決しないため無力感を覚えます。何度話しても解決しないのが普通の話もあると知らないと、自分の力不足だと思ってしまいます。
- 断れないことに疲れる相手が家族や親しい友人だと、都合の悪い時間でも相談に応じることになります。断ると相手を追い詰めるように感じて、断れません。
- 自分の話をする場所がなくなる聞き役を続けていると、自分が話す機会がなくなります。相談を受けている人ほど、自分の相談相手がいなくなります。
一人ですべてを引き受ける必要はありません。相手にほかの相談先も利用してもらうことは、相手を見放すことではありません。公的な窓口も有料の窓口も、そのためにあります。聞き手が倒れてしまうと、相談していた人も話す相手を失います。
聞き手が避けたいのは、話の途中で原因を問い詰めること、話の内容を評価すること、否定することです(厚生労働省 こころの耳)。聴き方の基本は傾聴とはにまとめています。
探しているのは治すための場所ではなく、どこにも話せない話を聞いてもらえる場所です。
相談内容に合わせて、相談先を分ける
相談先に迷ったときの分け方です。基準は「何をしてほしいか」だけで、話の重さではありません。
- 体や心の状態を診てほしい → 医療機関眠れない、食べられない、動けないといった状態が続くときです。ほかの相談先では代わりになりません。
- 制度や手続きを知りたい → 公的な窓口お金・住まい・仕事・福祉に関する相談です。必要な制度や相談先への紹介まで対応しています。相談料はかかりません。
- 気持ちの整理を専門の人と → 心理の資格を持つ人1回45〜50分で5,000円台が中心です(1分あたりに直すと100円台)。予約が必要な場合が多くあります。
- ただ聞いてほしい → 話を聴くだけの窓口無料の公的な窓口と、有料のサービスがあります。有料のサービスは、1分30円から40円の事業者が中心です。悩みへの答えは得られません。
一つの場所ですべてを相談しようとすると、どこでも中途半端になります。相談先は、内容ごとに分けてかまいません。
相談先の選択肢の全体は相談相手がいないときに、無料の窓口は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめています。電話で話を聴くサービスの内容は、話し相手の電話サービスで解説しています。
よくある質問
- 心の不調があるとき、どこに相談すればいいですか。
- 眠れない・食べられない・動けないといった状態が続いているときは、まず医療機関を受診してください。お金や住まい、仕事の問題が関係しているときは、公的な窓口の方が解決への近道です。話を聴くだけの窓口は、そのどちらでもありません。
- 話し相手サービスは、医療の代わりになりますか。
- なりません。電話で話を聴くサービスは医療でも心理の専門的な支援でもありません。何が起きているかを判断することも、薬や通院のことを決めることもしません。
- 医療にかかっているのに、別に話し相手を探すのはおかしいですか。
- おかしくありません。通院の間隔は数週間あくことが多く、1回の診察時間も限られています。その間に起きたことを、診察ですべて話すことはできません。そのため、通院では話せない話が出てきます。
- 家族に心配をかけたくなくて、話せません。
- よくあることです。すでに迷惑をかけていると感じていると、これ以上負担を増やしたくないと考えるものです。身近な人ほど話しにくくなります。身近な人間関係の外にいる相手の方が、話しやすいことがあります。
- 人の悩みを聞き続けていて、自分が疲れてしまいました。
- 同じ話を何度も聞き、解決しないことで無力感を覚えることがあります。何度話しても解決しないのが普通の話もあります。一人ですべてを引き受ける必要はありません。相手にほかの相談先も利用してもらうことは、相手を見放すことではありません。
- 相談を受けてばかりで、自分の相談相手がいません。
- 聞き役を続けていると、自分が話す機会がなくなります。相談を受けている人ほど、自分の相談相手がいなくなります。公的な窓口も有料の窓口も、そのためにあります。
- 病院に行くほどなのか分からないときは、どこに相談できますか。
- 地域の保健所・保健センターや、精神保健福祉センターに相談できます。医療が必要かどうかも相談でき、近くの医療機関を紹介してもらうこともできます。相談は無料で、秘密も守られます(厚生労働省)。
- 精神科と心療内科は、どう違いますか。
- 精神科と精神神経科は、名称は違っても診療内容は同じで、こころの病気を専門に診ます。心療内科は、ストレスなど心理的な要因で体に不調が出る「心身症」を主な対象にしています。診療科の名前で判断できないときは、どのような病気を診ているかを電話で問い合わせてもかまいません。
- 相談しない方がいい人はいますか。
- 明確な基準はありませんが、打ち明ける前に確認しておきたいことはあります。人から聞いた打ち明け話をほかで平気で話す人に相談すると、自分の話も広まるおそれがあります。ネットだけで知り合った相手や、親しくなってからお金の話を持ちかけてくる相手にも、慎重になった方がいいでしょう。
- 悩み相談で、してはいけないことは何ですか。
- 聞き手は、話の途中で原因を問い詰めたり、内容を評価したり、否定したりしないようにします(厚生労働省 こころの耳)。聞いた話は、本人の同意なくほかの人に話しません。
- 心の不調を、職場の上司に相談してもいいですか。
- 相談先の一つです。厚生労働省の指針は、上司が働く人からの自発的な相談に対応するよう努める必要がある、としています。心の健康に関する情報を理由に、解雇などの不利益な扱いをしてはならない、とも定めています。
このページで確かめた公的な資料
- 厚生労働省『まもろうよ こころ』電話相談窓口(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころもメンテしよう『こころの相談の窓口について』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころもメンテしよう『身近にある地域の相談窓口』(2026年9月23日に確認)
- e-Gov法令検索『精神保健及び精神障害者福祉に関する法律』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころもメンテしよう『こころを専門に診る病院の種類は?』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころもメンテしよう『カウンセリングについて』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省『まもろうよ こころ』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころの耳『相談窓口案内』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省『労働者の心の健康の保持増進のための指針』(PDF)(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省 こころの耳『傾聴の基本的態度』(2026年9月23日に確認)
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