スタッフ募集在宅でできます
子育ての相談相手愚痴を誰に言うか
子育てのことで疲れていて、誰かに話したいと思っても、相談相手になりそうな人にはほとんど話せません。聞いた相手との関係が、そのまま子ども同士の付き合いに影響するからです。
- 子育ての愚痴はママ友や家族に言いにくい
- 制度のことは市区町村の窓口へ
- 産後1年までは産後ケアがある
- 聞いてもらうだけの話は知り合いでない相手に
先に答えだけ
- 子育ての愚痴は、話した相手によっては子ども同士の付き合いに影響します。ママ友・配偶者・親のいずれにも言いにくいことが多いものです。
- 制度・手当・預け先については、市区町村の子育ての窓口に無料で相談できます。よりそいホットライン0120-279-338は相談内容を問いません。児童相談所相談専用ダイヤル0120-189-783は無料で、虐待以外の相談も受け付けています。
- ただ聞いてほしいだけの話は、身近な人間関係の外にいる相手に話すのが向いています。話を聴く有料のサービスは1分30〜40円が中心です。
子育ての愚痴を、ママ友や家族に言いにくい理由
子どものことで疲れていて、誰かに話したいと思っても、話せる相手はほとんどいません。子育ての話は、聞いた相手との関係が、そのまま子ども同士の付き合いに影響するからです。
ママ友に話せば、その話が子ども同士の付き合いに影響します。どの子と誰が仲がいいか、誰の親が何を言ったかといった話は、大人の間だけでは終わりません。同じ園や学校に通っているかぎり、来年も再来年も顔を合わせます。
配偶者に話す場合は、たいてい相手が当事者です。愚痴の内容が「やってくれない」であれば、聞いている本人への不満を言っていることになります。話し合いかけんかになり、ただ聞いてもらうことにはなりません。
自分の親に話すと、育児の考え方の違いにぶつかります。「昔はそんなこと言わなかった」「甘やかしすぎ」と返されることもあります。否定されると分かっている相手には、二度目から話さなくなります。
公的な窓口は、制度の相談に向いている
子育てについては、無料で相談できる公的な窓口が用意されています。利用できるものは、先に利用した方がいいでしょう。
- 市区町村の子育ての窓口・こども家庭センター(2024年4月に、子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点が統合されたものです。名称は市区町村によって違うことがあります)妊娠中から就学前まで、保健師や助産師に相談できます。手当・保育・健診・預け先といった制度については、ここが最も正確です。
- 地域の子育て支援センター・子育てひろば同じ年ごろの子を持つ人が集まる場所で、多くは無料です。その場にいる職員に話を聞いてもらえることもあります。
- よりそいホットライン0120-279-3380120のフリーダイヤルです。厚生労働省「まもろうよ こころ」には「24時間対応」「フリーダイヤル・無料」と案内されています。相談内容を問わないため、子育ての相談もできます。
市区町村の窓口の種類は自治体の相談窓口の種類と探し方にまとめています。
住んでいる地域の窓口を探す手順は、悩み相談の窓口は地域で変わるかで解説しています。
ただし、正直にお伝えすると、公的な窓口には、ただの愚痴は相談しにくいものです。相談員は制度と支援の専門家で、話を聴く役割としても優秀です。それでも、相談する側には「評価されているのではないか」という感覚が残ります。育児の力量を見られている気がして、弱音を吐きにくくなります。この感覚があるかぎり、制度の窓口では愚痴を言いにくいままです。
そのほかの子育ての相談先
相談先は、市区町村の窓口と子育て支援センターのほかにもあります。保健センター、園の先生、児童相談所、LINEや電話の相談窓口などです。電話番号と受付時間は、2026年9月に各窓口の公式ページで確認しました。
- 乳幼児健診と保健センター1歳6か月と3歳の健診は、母子保健法で市町村が行うと定められています。乳幼児の栄養について必要な援助をすることも、市町村が努めるべきこととされています。離乳食など食事のことも、市区町村の保健センターに問い合わせてみてください。
- 保育園・幼稚園・認定こども園の先生こども家庭庁の委託調査では、子どもが1歳以上になると、相談先に園の職員を挙げる割合が高くなります。
- 児童相談所都道府県や指定都市などが設置する、子どもに関する相談機関です。虐待に限らず、子どもの福祉に関するさまざまな相談を受け付けています。18歳未満の子どもについて、子ども本人も、保護者などの家族も相談できます(児童相談所運営指針)。相談専用ダイヤル0120-189-783(いちはやく おなやみを)は、令和3年7月から無料です(こども家庭庁)。
- 親子のための相談LINE子育てや親子関係の悩みを、LINEで相談できる窓口です。18歳未満の子どもと、その保護者などが利用できます。匿名でも相談でき、相談内容の秘密は守られます。受付の曜日と時間は自治体ごとに異なり、こども家庭庁の「親子のための相談LINE」についてのページに一覧があります(2024年10月時点の一覧)。
- 助産師の電話相談日本助産師会は、子育て・思春期・更年期の「無料電話相談」を行っています。受付は毎週火曜の10時〜16時です(祝祭日・お盆休み・年末年始を除く)。電話番号は日本助産師会の「電話相談」のページに掲載されています。都道府県でも、助産師による相談が行われています(日本助産師会)。
- 子どもの発達のこと発達障害者支援センターは、発達障害のある人本人だけでなく、家族などの相談にも応じます。職員には秘密を守る義務があります(発達障害者支援法)。
- ひとり親の相談福祉事務所は、母子家庭・父子家庭の福祉についての相談に応じます。都道府県や市などから委嘱された母子・父子自立支援員も、ひとり親の相談に応じ、自立に必要な情報を提供します(母子及び父子並びに寡婦福祉法)。
小学生や中学生の子どもについては、保護者も学校のスクールカウンセラーに相談できます。申し込み方法はスクールカウンセラーとはで解説しています。
配偶者からの暴力があるときは、内閣府の「DV相談+(プラス)」に相談できます。24時間の電話相談のほか、チャットでの相談も受け付けています。電話番号は悩みはどこに相談すべきかに掲載しています。
特に相談相手がいなくなりやすい時期と立場
- 妊娠中・産後すぐ周りの人との会話が、体のことばかりになります。「無理しないでね」「寝られるうちに寝て」と心配してくれているのは分かっても、話したかったのはそこではないと感じることがあります。外出先も限られるため、一日中大人と話さない日もあります。
- ひとり親家にもう一人の大人がいないため、日中に起きたことを夜に共有する相手がいません。仕事と家事と育児に追われて、話す時間そのものが残りません。
- 働きながら子育てをしている人職場では家庭の話をしにくく、家庭では仕事の話をしにくいものです。両方の事情を知っている相手が、どこにもいません。
- 子どもを望んでいる時期最も話しにくい話題の一つです。相手を選ばないと、励ましや助言でかえって傷つくことがあります。同じ立場でない人には、そもそも話題として出しにくいものです。
子育ての相談相手として多いのは誰か
相談できる人がいると答えた人に相談相手を聞くと、家族・親族が9割を超えて最も多く、次いで友人・知人でした。こども家庭庁の委託で2025年3月にまとめられた「妊婦や乳幼児とその保護者を取り巻く生活実態調査」の結果です。妊婦と、0〜5歳の子どもの保護者、合わせて7,316人が回答しています。
子育てについて相談できる人が「いる」と答えた人は87.8%でした。相手(複数回答)は「家族・親族」91.5%、「友人・知人」74.7%です。続いて「保育園や幼稚園、認定こども園等の人」50.6%、「職場の人」41.6%です。子育て支援センターや子育てひろばの人は26.1%、「医師・保健師等の専門家」は17.8%でした。
子育ての負担を感じている人は約6割、孤立していると感じる人は3割弱です。孤立していると感じる人は、妊婦と0歳児の保護者で、ほかの年齢より多くなっています。負担と孤立の両方を感じている人では、相談できる人が「いる」割合が79.5%でした。どちらも感じていない人では92.7%です。
子育ての負担を感じる人の割合は、子どもが0歳から2歳になるまで高くなっていました(同じ調査)。
産後1年までの相談先、産後ケア事業
産後ケア事業とは、出産後1年以内の母親と赤ちゃんを支える、市区町村の事業です。心身のケアや育児のサポートなどを行います(こども家庭庁「健やか親子21」)。母子保健法は、市町村がこの事業を行うよう努めることを定めています。利用の方法は三つあります。
- 宿泊型病院や助産所などに、母子で短期間宿泊してケアを受けます。
- 通所型施設に母子で通ってケアを受けます。
- 居宅訪問型自宅に訪問してもらい、ケアを受けます。
ケアの内容には、育児についての相談も含まれます(母子保健法)。実施の有無や利用できる方法は、市区町村ごとに異なります。お住まいの市区町村に問い合わせてください。
気持ちの落ち込みが続く、眠れない、食べられないといったときは、まず医療機関を受診してください。相談先はメンタルの不調の相談相手に、無料の窓口は悩み相談ができる無料の電話窓口の一覧にまとめています。
制度の窓口では、育児の力量を見られている気がして弱音を吐きにくくなります。この感覚があるかぎり、そこでは愚痴を言いにくいままです。
「聞いてもらうだけ」の話は、どこに相談するか
制度についての相談と、話を聞いてもらうことは別のものです。分けて考えると、どこに相談すればよいかが分かります。
- 制度・手当・預け先・健診のこと市区町村の窓口に相談してください。無料で正確な情報が得られ、次の支援にもつないでもらえます。
- 子どもの発達や体調のこと保健師や、かかりつけの医療機関に相談してください。話を聴くだけの窓口では扱えません。
- 今日あったことを、ただ話したい上の二つの窓口では扱わない話です。知り合いでない相手に話せば、話した内容が周りに伝わることはありません。無料の公的な電話窓口にも、電話で話を聴く有料のサービスにも、そうした相手がいます。有料のサービスは助言も解決もしない代わりに、次に会うことがないので、人間関係が変わる心配がありません。料金は1分あたり30円から40円が中心です。
子どもが寝た後しか時間がとれないときは、夜遅くまで受け付けている窓口を利用するとよいでしょう。深夜まで受け付けている窓口の一覧は夜中の話し相手に、相談相手の選び方の全体は相談相手がいないときにまとめています。
この読みものは、答えを出すためのものではありません
ここに書いてあるのは、選ぶときの見どころだけです。どれが正しいかを決めるものではありませんし、医療や法律の助言でもありません。
よくある質問
- ママ友に子育ての愚痴を言ってもいいですか。
- 子ども同士の付き合いに影響することがあります。同じ園や学校に通っているかぎり、来年も再来年も顔を合わせます。大人の間だけで終わらないのが、この問題の難しいところです。
- 夫や妻に言うと、けんかになります。
- 愚痴の内容が「やってくれない」であれば、聞いている本人への不満を言っていることになります。話し合いかけんかになり、ただ聞いてもらうことにはなりません。
- 自分の親に相談すると否定されます。
- 育児の考え方が違うためです。「昔はそんなこと言わなかった」と返されると分かっている相手には、二度目から言わなくなります。
- 市区町村の窓口では、愚痴を言ってもいいのですか。
- 制度・手当・預け先・健診のことは、市区町村の窓口に無料で相談でき、情報も最も正確です。ただ、育児の力量を見られている気がして、弱音を吐きにくいと感じることもあります。
- ひとり親で、話す相手がいません。
- 家にもう一人の大人がいないため、日中に起きたことを夜に共有する相手がいません。仕事と家事と育児に追われ、話す時間そのものを確保しにくい立場です。
- 子どもが寝たあとしか時間がありません。
- 深夜まで受け付けている窓口があります。無料の公的な窓口と、有料の電話サービスの両方にあります。当サイトの「夜中の話し相手」に、受付時間ごとにまとめています。
- 子育てがつらいとき、電話で相談できる窓口はありますか。
- 時間を問わずかけたいときは、よりそいホットライン0120-279-338が「24時間対応」と案内されています(厚生労働省「まもろうよ こころ」)。文字で相談したいときは「親子のための相談LINE」があり、匿名でも相談できます。児童相談所相談専用ダイヤル0120-189-783は、虐待に限らず子どもの福祉に関する相談を受け付けています。令和3年7月から無料です。
- 産後、誰とも話さない日が続いてつらいです。
- 出産後1年以内なら、市区町村の産後ケア事業を利用できる場合があります。施設への宿泊、施設への通所、自宅への訪問といった方法で、育児の相談などの支援を受けられます。眠れない、食べられないといった状態が続くときは、まず医療機関を受診してください。
- 子育てで、いちばんしんどい時期はいつですか。
- 人によって違い、一つには決まりません。こども家庭庁の委託調査では、子育ての負担を感じる人の割合は、子どもが0歳から2歳になるまで高くなっていました。孤立していると感じる人は、妊婦と0歳児の保護者で多くなっていました(2025年3月)。
- 児童相談所には、誰が相談できますか。
- 18歳未満の子どものことなら、子ども本人も、保護者などの家族も相談できます。虐待に限らず、しつけや不登校、障害のことなど、子どもに関するいろいろな相談を受け付けています(こども家庭庁)。
このページで確かめた公的な資料
- こども家庭庁委託事業『妊婦や乳幼児とその保護者を取り巻く生活実態調査 調査結果報告書』(令和7年3月、PDF)(2026年9月23日に確認)
- e-Gov法令検索『母子保健法』(2026年9月23日に確認)
- こども家庭庁 健やか親子21『産後ケア事業を利用したい方』(2026年9月23日に確認)
- こども家庭庁『児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について』(2026年9月23日に確認)
- こども家庭庁『「親子のための相談LINE」について』(2026年9月23日に確認)
- e-Gov法令検索『発達障害者支援法』(2026年9月23日に確認)
- e-Gov法令検索『母子及び父子並びに寡婦福祉法』(2026年9月23日に確認)
- 内閣府男女共同参画局『DV相談について』(2026年9月23日に確認)
- 厚生労働省『まもろうよ こころ』(2026年9月23日に確認)
- こども家庭庁『児童相談所運営指針』(PDF)(2026年9月23日に確認)
NEXT